自民党の二階幹事長がまた吠えましたね。今回は衆議院山口3区支部の河村建夫衆議院議員の決起大会で、二階幹事長が山口県選出の参議院議員の林芳正さんが衆議院に鞍替えしようとしていることについて「売られた喧嘩」だとけん制したとのことです。
林芳正参議院議員は否定しているようですが、地元では10年以上前から鞍替え待望論はあるようです。
林芳正参議院議員は参議院で5回も当選していますが、なぜ衆議院に鞍替えしようとするのでしょうか?
今回は「林芳正議員はなぜ衆議院に鞍替えしたいのか。参議院では総理になれない?」のかまとめました。
林芳正参議院議員はなぜ衆議院に鞍替えしたいのか
林芳正議員はなぜ衆議院に鞍替えしたいのでしょうか。
ここで林芳正参議院議員の経歴を簡単紹介しておきます。
林芳正議員の経歴
名 前 林 芳正(はやし よしまさ)
生年月日 1961年1月19日
選挙区 参議院山口県選挙区
当選回数 5回
林芳正議員は元厚生大臣の林義郎さん息子であり、1984年に東京大学法学部を卒業後は三井物産に入社し5年後に退社。その後は林家のファミリー企業に入社、アメリカ合衆国のハーバード大学大学院を経て、父親の林義郎さんの秘書を務めています。
1995年第17回参議院議員通常選挙に自由民主党公認で山口選挙区から出馬し初当選。その後5回連続当選を果たし、その間、防衛大臣(福田康夫内閣)、内閣府特命担当大臣(経済財政政策)(麻生内閣)、農林水産大臣(第2次、3次安倍内閣)、文部科学大臣(第3次安倍改造内閣)を歴任しています。
経歴をみるとすごいですね。いろんな大臣を歴任されていることからも、とても優秀な方だと思われますね。
林芳正参議院議員が衆議院に鞍替えしたい理由は?
林芳正参議院議員は2012年の自由民主党総裁選に出馬した経験もあり、将来は総理大臣を目指していると思われます。
しかし、戦後の現憲法下での首相は全員が衆議院議員です。参議院議員が首相になった例はありません。参議院議員は首相になれないのかというと、そうではなく参議院のホームページには「国会で指名されれば総理大臣になれる」記されており、参議院議員でも首相になるのは可能です。
しかし実際には参議院議員が首相になるのはとても難しようです。その理由をふたつあげます。
参議院議員が首相になりにくい理由1
参議院議員が首相になりにくい理由のひとつとしては、参議院議員が首相になると衆議院の解散権を参議院議員が持つことになります。
そうすると参議院は解散が無いのに参議院議員が国民から選ばれた衆議院議員を任期途中で辞めさせる解散権を持ち行使するのはおかしいというのが通説になっているようです。
確かに言われてみれば、衆議院議員としては自分たちの解散権を参議院議員が持つというのは許せないと思ってもおかしくはないですよね。
参議院議員が首相になりにくい理由2
また参議院議員が首相になりにくい理由のもう一つとしては、首相の選び方にあります。
首相の選び方は
①衆参両院でそれぞれ首相指名選挙を行い、過半数を得た人が指名される。衆参両院で指名された人が同一人物ならその人で決定します。
②もし衆参両院で異なる人が指名されれば両院協議会で調整して決める。
③両院協議会で意見が一致しな場合、衆議院で指名された人が首相になる。
と定められています。
理由1でもあるように、衆議院の解権権をもつ人間を衆議院で首相に指名することは考えにくいですよね。
林芳正参議院議員が衆議院に鞍替えしたいのは首相を目指すため
林芳正参議院議員が首相を目指すならば、上述のような理由があるため、衆議院への鞍替えをしなければ首相への道は開けないことになります。(今のところ衆議院への鞍替えは否定していますが・・)
首相になりたいとの願望がなければ、わざわざ二階幹事長や河村建夫衆議院議員との軋轢を生じさせてまで衆議院への鞍替えをしようとは考えないと思います。なので結論としては、林芳正参議院議員が衆議院に鞍替えしたいのは首相を目指すためだと思われます。
林芳正参議院議員が鞍替えを目指す山口3区選挙区河村建夫衆議院議員についても記事を書いていますので、あわせてご覧ください。
河村建夫議員はなぜ引退しないのか。息子では林芳正議員に勝てないから?
まとめ
今回は「林芳正議員はなぜ衆議院に鞍替えしたいのか。参議院では総理になれない?」ということでまとめました。
今後1年以内に衆議院選挙は確実に行われます。そのとき林芳正参議院議員がどういう決断をされるか注目です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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