平沢勝栄復興大臣の経歴や派閥まとめ【大臣になれなかったワケとは】

９月１６日、安倍内閣が総辞職し、菅内閣が誕生しましたね。

今回の人事は再任や再入閣の方たちが多く、初入閣の方はあまり多くない印象ですね。

初入閣の中でも平沢勝栄復興大臣は当選回数も８回と多く、安倍前首相の家庭教師もしていたということで、安倍政権時代に入閣していてもおかしくないと思ったのですが。

今回はそんな平沢勝栄復興大臣の経歴や派閥、なぜ今まで大臣になれなかったのか調べていきます。

復興相に平沢勝栄氏起用の意向を固める菅新総裁 | NHKニュース https://t.co/HrrYDR7bPK
　は？何を今さら？

— あひる三男 (@komatta22232223) September 15, 2020

平沢勝栄復興大臣の経歴
平沢勝栄復興大臣の派閥は？
平沢勝栄さんはなぜ今まで大臣になれなかった？
1. 安倍前総理に家庭教師をしていたことが問題に？
2. 平沢勝栄さんが選挙で山口那津男（公明党）を打ち負かしたから？
まとめ

平沢勝栄復興大臣の経歴

まずは平沢勝栄さんのプロフィールを見ていきます。

・名前　平沢　勝栄（ひらさわ　かつえい）

・生年月日　　１９４５年９月４日

・選挙区　東京第１７区

・当選回数　８回

平沢勝栄さんは岐阜県白河村に生まれ、その後父親の仕事の都合により福島県へ転居しています。

高校は福島県立福島高等学校、大学は東京大学法学部を卒業し、卒業後は警察庁に入庁しています。

東京大学法学部時代は、安倍晋三前総理の家庭教師をしていたことは有名な話ですね。

警察庁入庁後は１５年ほどは警備部門が多かったようですが、その後は防犯部門に転じ、警察庁長官官房審議官、防衛庁長官審議官を務め退官しています。

この頃平沢勝栄さんは５０歳前後になりますが、審議官という役職は官僚の世界でいえばだいたい４番目ぐらいです。衆議院議員にならなくても警察庁で出世していたのではないでしょうか。警察官僚として優秀だったのですね。

政界へは１９９６年の第４１回衆議院議員総選挙に東京１７区から自由民主党公認で出馬し初当選しています。連続して現在まで当選されています。

平沢勝栄復興大臣の派閥は？

平沢勝栄さんは衆議院議員に初当選後は、後藤田正晴さんの勧めもあり平成研究会（現竹下派）に所属しますが、２０００年の第４２回衆議院議員総選挙で当選した後、平成研究会（現竹下派）を退会しています。

そして２００４年に山崎派（現石原派）に入会していますが、２０１７年に退会し、その後はしばらくして現在所属している二階派に在籍しています。

平沢勝栄さんはなぜ今まで大臣になれなかった？

平沢勝栄さんは警察官僚としても優秀だったようですし、衆議院議員になってからも当選８回と、もっと前に大臣になっても不思議ではない感じがしますが、何か問題でもあったのでしょうか？

考えられる理由は２つあると思われます。

安倍前総理に家庭教師をしていたことが問題に？

平沢勝栄さんが小学生時代の安倍前総理の家庭教師をしていたことは冒頭でも話しましたが、実はこれが平沢勝栄さんを安倍前総理が入閣させなかった理由ではないかと言われています。

安倍前政権は「お友達内閣」とも呼ばれ、安倍前総理に近しい方や気の合う方たちが入閣する傾向が強いと言われていました。

そこで家庭教師だった平沢勝栄さんを入閣させると余計に批判されるから入閣させなかった。

また、反対に安倍前総理は平沢勝栄さんが家庭教師時代に自分の頭を定規でたたいたから、それを根に持って入閣させなかった。

真偽のほどはよく分かりませんが、考えられなくはないかもしれません。

平沢勝栄さんが選挙で山口那津男（公明党）を打ち負かしたから？

平沢勝栄さんと公明党の山口那津男（公明党代表）さんは、過去に衆議院議員選挙（東京１７区）で１９９６年と２０００年の２度対決していますが、２度とも平沢勝栄さんが勝利しています。特に２０００年の選挙は自民党と公明党が選挙協力をしていたので、全国で唯一この東京１７区だけが自公のガチンコ対決だったのです。山口那津男さんはその後参議院に鞍替えしています。

もう２０年も昔の話ですが、いまだにその時の怨念があるらしく選挙時には自民党本部が公明党への推薦申請を機械的に全員行うそうですが、東京２４選挙区のうち平沢勝栄さんにだけ推薦が出ないそうです。

安倍前総理はこういった経緯も知ったうえで、平沢勝栄さんを入閣させなかったのではないでしょうか？

ではなぜ菅総理は平沢勝栄さんを入閣させたのでしょうか？

考えられるのは、今回、菅さんが総理になれたのも二階幹事長の支援が大きかったと言われています。そして平沢勝栄さんは二階派です。詳細は分かりませんが、このことに何らかの影響はあったかもしれませんね。

菅総理は公明党との選挙協力も必要だが、自民党内のパワーバランスも考えたのかもしれません。