河村建夫議員はなぜ引退しないのか。息子では林芳正議員に勝てないから?

政治

河村建夫議員と言えば麻生内閣で官房長官の要職につき、所属する二階派では会長である二階俊博議員が幹事長職にあるため河村建夫議員が会長代行を務めています。このため河村建夫会長代行が二階派の事実上の代表となっています。(党四役(幹事長、総務会長、政調会長、選対委員長)は派閥を離れるという慣例があるため)

重鎮でもある河村建夫衆議院議員ですが、年齢は現在78歳。そろそろ引退しては?との声もささやかれているようです。

しかし、先日河村建夫衆議院議員の地元山口県宇部市で総決起集会が開かれており、今後1年以内に行われる衆議院選挙に向けて意欲を見せていますね。

なぜ河村建夫衆議院議員は引退しないのでしょうか?

今回は、「河村建夫議員はなぜ引退しないのか。息子では林芳正議員に勝てないから?」の理由を探ってみました。

スポンサーリンク

河村建夫議員はなぜ引退しないのか?

河村建夫議員は77歳という高齢でもなぜ引退しないのでしょうか?

ここで河村建夫衆議院議員の経歴を見ていきましょう。

河村建夫衆議院議員の経歴

名前 河村 建夫(かわむら たけお)

生年月日 1942年11月10日

選挙区 山口3区

当選回数 10回

河村建夫議員は、慶應義塾大学商学部を卒業後出光興産グループの西部石油に入社します。

1976年には県議会議員を務めていた父河村定一さんの死去に伴う山口県議会議員補欠選挙に自由民主党公認で出馬し初当選。以後4回連続当選を果たしています。そして1990年には引退する田中龍夫さんの後継で第39回衆議院議員総選挙に旧山口1区から自由民主党公認で出馬し初当選。以後9回連続当選しています。

この間、文部科学大臣(小泉内閣)、内閣官房長官(麻生内閣)を歴任しています。

河村建夫衆議院議員はなぜ引退しようとしないのか?

河村建夫衆議院議員は先にも述べたように77歳と高齢です。しかも後継ぎとなる息子河村建一さんは河村建夫衆議院議員の政策担当秘書をしており、年齢も1976年生まれなので現在44歳ほどです。

そろそろ引退して息子河村健一さんに地盤を引き継いでも良いのでは?と素人ながらにも思ってしまいます。

ではなぜ河村建夫衆議院議員は引退しようとしないのでしょうか?そこには選挙区である山口3区を、同じ山口県を選挙区とする林芳正参議院議員が衆議院に立候補するため、衆議院山口3区に鞍替えしようとしているからのようです。(林芳正参議院議員は現在のところ否定されていますが・・)

スポンサーリンク

河村建夫衆議院議員の山口3区とは?

衆議院山口3区とはどういった選挙区なのでしょうか?

衆議院山口3区は、衆議院の選挙方式が1996年以降小選挙区比例代表並立制以前は、山口県第1区(定数4人)と呼ばれる中選挙区でした。

旧山口県1区は、安倍晋太郎及び後継の安倍晋三林義郎(林芳正参議院議員の父)田中龍夫その後継の河村建夫の3人と野党議員が議席を分け合っていました。しかし小選挙区比例代表並立制が導入されて以降は現在の山口3区と山口4区に分けられ、3区を河村建夫議員が、4区を安倍晋三議員が地盤とし、林義郎議員は比例中国ブロックへ転出することになりました。

林義郎議員はその後2003年の第43回衆議院議員総選挙には立候補せず、引退しています。

そして林義郎議員の息子の林芳正議員は、参議院議員として山口県選挙区の議席を1995年から守っていますが、2012年の自民党総裁選に出馬したことからも分かるように首相を目指しているため、衆議院への鞍替えは必須事項です。

 

林芳正参議院議員について、なぜ衆議院へ鞍替えしたいのか、また鞍替えする必要性についてもまとめた記事を書いていますので、あわせてご覧ください。

林芳正議員はなぜ衆議院に鞍替えしたいのか。参議院では総理になれない?

河村建夫衆議院議員は山口3区を息子に引き継ぎたい

河村建夫衆議院議員は山口3区を息子に引き継ぎたいと以前から言われているようです。先にも述べたように息子の河村建一さんは河村建夫衆議院議員の政策担当秘書をしており、選挙の際は地元に戻れない河村建夫衆議院議員に代わって選挙区を回っています。

こういう現状なら息子の河村建一さんに地盤を引き継いでもらってもいいのでは?と思いますが、永田町関係者によると「山口3区で林芳正さんと河村建夫さんが勝負したら林芳正さんの圧勝。それくらい山口3区は林家の城下町」と語っています。

山口3区では林芳正参議院議員が足場を固めているということですね。

河村建夫衆議院議員は引退したくても引退できない

河村建夫衆議院議員が引退しないのは、結局、林芳正参議院議員の衆議院への鞍替えを阻止するためなのだと思われます。そのためにも代替わりせず、河村建夫衆議院議員自身が選挙に出続ける必要があると考えていると思われます。

また二階幹事長も自分の派閥の会長代行が敗れることになってはメンツが保てません。二階幹事長も自分が力があるうちは河村建夫衆議院議員に山口3区をまかせるつもりです。

このような状況から、河村建夫衆議院議員は引退したくても引退できないと考えられます。

スポンサーリンク

まとめ

今回は、「河村建夫議員はなぜ引退しないのか。息子では林芳正議員に勝てないから?」の理由を探ってみました。衆議院議員の総選挙は1年以内に確実に行われます。その時林芳正参議院議員がどういった行動をするのか注目されます。今後も山口3区は目が離せませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

河村建夫議員についてはほかにも記事がりますのでよろしければご覧ください。

河村建夫議員の経歴や派閥は|国賊と言われるのはなぜ

コメント

タイトルとURLをコピーしました