東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が女性を蔑視したと受け取られるような発言をしたとして、いろんなところから批判を浴びていますね。
しかし、本人は辞任する気はないようですし、国際オリンピック委員会(IOC)も「この問題は終了と考えている」として、これ以上追及しないようです。
この発言で森喜朗さんに対する批判もそうですが、国際的に日本が女性を蔑視しているとみられることの方が問題だと思います。
森喜朗さんは過去にもいろいろと失言や話題になる発言をしています。
そこで今回は森喜朗さんの過去の失言や話題になった発言などをまとめました。
森喜朗さんの発言(失言)
森喜朗さんの発言(失言)についてみていきます。
その①「言葉は悪いが、たんつぼだ」
これは1988年4月3日、自由民主党全国組織委員長時代に京都市のパーティーでの発言。
「大阪人は金儲けばかりに走り、公共心も選挙への関心もなくした。言葉は悪いが、たんつぼだ」
選挙の投票率の低さへの発言なのでしょうが、たんつぼは言い過ぎですよね。
その②「エイズが来たように思われて」
2000年1月13日自由民主党幹事長時代に福井県敦賀市で行われた講演においての発言。
「初めて選挙に出たときは泡まつ候補だった。選挙運動で行くと農家の皆さんが家の中へ入っちゃうんですよ。なんかエイズが来たように思われて・・・」
この時は民主党から批判されたました。
森さんとしてはリップサービスのつもりだったんでしょうが、エイズ患者の人たちからすると嫌な気持ちになりますね。
その③「天皇を中心としている神の国」
2000年5月15日首相時代に、神道政治連盟国会議員懇談会結成三十周年記念祝賀会での発言。
「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知をしていただく」
この発言に対してはNHKなどが大々的に報道して大きな波紋を呼んでいます。
天皇制そのものを否定する自治労や連合左派労組、およびそれらの団体を支持母体とする民主党などから激しい反発を受けました。
また、マスコミからも「国民主権や政教分離に反するものではないか」「戦前の軍国主義を思い起こさせる」などの批判が連日行われました。
この発言などもあり内閣支持率が急速に低下し6月2日には森首相は衆議院を解散。
当時この解散は「神の国解散」と呼ばれていました。
その④「無党派は寝ていてくれればいい」
2000年6月25日の投票日を前にした20日、新潟市内の演説で、与党自民党が安定多数を確保する勢いだと報じられ、これについて次のように述べています。
「無党派といわれる人たちの判断が最後は選挙を決める。自民党が強い、というと、判官びいきみたいなこともある。まだ決めていないという人が40%くらいいる。そのままといって、寝てしまってくれれば、それでいいんだが、やっぱりそうはいかない。」
最後の「やっぱりそうはいかない」の部分が切り取られて何度も放送され随分批判されました。
これについては森喜朗さんも反論していますが、ちょっとかわいそうな気もしますね。
マスコミって都合良く発言を切り取って、面白おかしく記事にすることがありますからね。
その⑤「子供を一人もつくらない女性」
2003年6月26日鹿児島市内で開かれた「全国私立幼稚園連合会の討論会」での発言。
「子供をたくさん作った女性が、将来国がご苦労様でしたといって、面倒を見るのが本来の福祉です。ところが子供を一人も作らない女性が、好き勝手、と言っちゃなんだけど、自由を謳歌して、楽しんで、年取って…税金で面倒見なさいというのは、本当におかしいですよ。」
これはダメですよね。
福祉の意味を完全に取り違えてしまっていますね。
その⑥「英語は敵国語」
2014年2月9日東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長としてソチで会見し、執行部が高齢で語学力が乏しいことについて問われた時の発言。
「第2次世界大戦時、英語は敵国語だった」「昔はボール、ストライクも『よし』『だめ』と日本語を使わされて野球をやっていた。私の世代はよほど特別に勉強した方じゃないと外国語をよく理解しない」
これって失言ではないんでしょうけど、いつの話をしているのって感じですね。
自分が英語をよく理解しないからって、世代を代表したような言い方は開き直りすぎのじゃないですかね。
その⑦「大事なときには必ず転ぶ」
2014年2月20日ソチオリンピックのSPで浅田真央さんに転倒が相次いだことに関しての発言。
「見事にひっくり返った。あの子、大事なときには必ず転ぶ」
国を代表して頑張ってる選手に対して言う言葉ではないですね。
これに対し浅田真央さんも帰国後の会見で
「私は別に今は何とも思っていないけど、たぶん(森さんが)ああいう発言をしてしまったことについて森さんは今は少し後悔しているのではないかなというふうに、少しは思っています。」
と感想を語っています。
真央ちゃんの方が大人ですね。
その⑧「国家を歌えないような選手は日本の代表ではない」
2016年7月にリオデジャネイロの壮行会で日本人選手が国家を斉唱しなかったことについての発言。
「国家を歌えないような選手は日本の代表ではない」
しかしこれは、実際には独唱であり、森喜朗さんの誤解です。
早とちりする方なんですね。よく確認しましょう。
まとめ
今回は森喜朗さんの過去の発言をまとめました。
こうやってみてみると、昔から発言が批判の的になった、話題になったりよくしていますね。
そういえば、今の財務大臣も発言についてはいろいろとお騒がせしていたような・・・。
今回の発言は日本国内だけでなく、国際的にも話題になっているので、結末がどうなるか注目ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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