安倍首相の辞任により自民党総裁選が行われることになりました。
自民党総裁選には、菅官房長官、石破元幹事長、岸田政調会長の三氏が出馬を表明されていますが、多くの派閥が菅官房長官の支持を決めているので、次期自民党総裁は菅官房長官で決まりの様相ですね。
菅官房長官は無派閥と言われていますが、無派閥の議員による菅グループが存在します。
派閥とグループの違いは何なのでしょう?
菅グループのメンバーには誰がいるのか調べてみました。
菅グループのメンバーは誰がいる?
菅グループは新聞報道等によると11人されています。
これは2019年6月20日に派閥ではなく「連絡会」という位置づけで「令和の会」を発足しており、この時のメンバーが実質的な「菅グループ」のメンバーだと思われます。
この会に出席したメンバーについては以下の方達です。
・菅義偉(衆議院議員)
選挙区神奈川県第2区、当選回数8回
・菅原一秀(衆議院議員)
選挙区東京都第9区、当選回数6回
・城内実(衆議院議員)
選挙区静岡県第7区、当選回数5回
・石川昭政(衆議院議員)
選挙区茨城県第5区、当選回数3回
・木村弥生(衆議院議員)
選挙区京都府第3区、当選回数2回
・三谷英弘(衆議院議員)
選挙区神奈川県第8区、当選回数2回
・鷲尾英一郎(衆議院議員)
選挙区新潟県第2区、当選回数5回
・自見英子(参議院議員)
選挙エリア比例代表、当選回数1回
・小川克巳(参議院議員)
選挙エリア比例代表、当選回数1回
・朝日健太郎(参議院議員)
選挙区東京都、当選回数1回
・小鑓隆史(参議院議員)
選挙区滋賀県、当選回数1回
以上11名です。
しかし、鷲尾英一郎(衆議院議員)については二階派に、小鑓隆史(参議院議員)は岸田派に所属していることから、無派閥で純粋な「菅グループ」と言えるのは9人なのではないかと思われます。
以前、菅官房長官の派閥はどこ?なぜ無派閥でいるのか?理由は?という記事を作りましたので合わせてご覧ください!
派閥とグループの違いは?
ここで自民党の派閥とグループの違いは何なのでしょうか?
自民党の派閥とは?
ニュースなどで「派閥」と言いますが、派閥とは法的に決められて制度でもなければ、自民党のルールで決められた組織でもなく、政策に関する任意の勉強会という位置づけです。
大規模なものになると、個別に事務所があったり、専任の職員を雇っているところもあるようです。
では、派閥の役割とは何なのでしょう?
派閥の役割は次の五つがあると言われています。
①総裁選の支援
②国政選挙の支援
③政治資金の調達
④ポストの配分
⑤人的ネットワーク
①や④については、今回の総裁選でも見られるように派閥から総裁候補を出すのか出さないのか、総裁選が終了した後に閣僚として誰を推すのかなどを決めているようですね。
②や③の政治資金の調達については、以前は盆暮れに「氷代」や「餅代」としてお金が渡されることもあったようですが、政党交付金が国から党に配られるようになってからは、党から派閥を介さずに議員に直接お金が配られるようになったようです。ですので、お金の繋がりという点では派閥の役割は小さくなっているようです。
自民党のグループとは?
派閥と別にグループと言われるものがあります。
報道等で耳にするのは今回総裁選に出馬した菅義偉さんが率いる「菅グループ」や「谷垣グループ」ですね。
派閥とグループとの違いとは何なのでしょう?
はっきりとした規定や解説はありませんが、既存の派閥のように所属議員を締め付けず、各議員の主義主張を尊重し、派閥よりも緩やかな形で活動する会のようです。ですので、他派との重複参加も認められているようです。
菅グループのメンバーは誰?のまとめ
菅グループについてまとめてきましたが、派閥と違い菅義偉さんが率いる「令和の会」は単なる連絡会という位置づけということですので、実際にはもっといるのかもしれません。
今回の総裁選では菅義偉官房長官が自民党総裁に選ばれるのは間違いないようですが、組閣や副大臣・政務官などに菅グループからの登用もあるかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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