春闘の時期になると、経団連という団体の名前を聞きますが、一体どういう組織でどんなことをしているのかってあんまりよくわかりませんよね。
そこで今回は「経団連とは何?簡単にわかりやすくまとめてみました」と題してまとめました。
経団連とは
経団連の正式名称は、一般財団法人日本経済団体連合会といいます。
2002年に「経済団体連合会」が「日本経営者団体連盟」を統合して発足した団体です。
目的・会員
経団連の目的は、
その使命は、総合経済団体として、企業と企業を支える個人や地域の活力を引き出し、日本経済の自立的な発展と国民生活の向上に寄与することにあります。
経団連HPより
とあります。
簡単にいうと、「日本の経済を元気にすること」
これが経団連の一番大きな役割です。
では、会員はどれくらいいるのでしょうか。
会員は、約1600団体でありその内訳は、日本の代表的な企業1444社、製造業やサービス業等の業種別全国団体109団体、地方別経済団体47団体から構成されています。(2020年4月1日現在)
具体的にはどんなことをしている?
経団連の会員は、様々な業種の企業や団体、各都道府県の経営者協会などであるため、日本の経済を発展させるためにはどうすればよいか意見を出し合い、とりまとめます。
そして取りまとめた意見が、着実に実現できるように政府や行政に働きかけを行います。
近年では日本企業のグローバル化に伴い、諸外国の政府・経済団体や国際機関とも対話を通じて国際的な問題の解決と経済関係の緊密化を図っています。
会員になるためには
経団連の会員になるためには、入会資格ががあります。
1.経団連の事業に賛同し、「企業行動憲章」の精神を尊重・実践すること
2.経済事業を営む法人で、事業内容が当会会員として相応しく、社会的に有用な商品サービスを継続的に開発・提供していること
3.純資産額(単体)が1億円以上であること
4.3期以上連続して当期純損失を計上していないこと
5.財務諸表に関する公認会計士等の監査報告書が適正意見であること
6.リスク管理体制・内部統制システムが導入・整備されていること
7.過去3年間において重大な不祥事の発生がないこと
ざっくり言えば、1億円以上の純資産があり、3年以上世間を賑わすような問題を起こさず、ちゃんと儲かっていること。ってとこでしょうか。
会費について
あと会員になったら年会費を払わなければなりません。
年会費は、事業規模・純資産額等により決定するということになっているので、具体的にはわかりませんが、数十万円から数千万円のようです。
以前、日本貿易振興機構(ジェトロ)が経団連を会費が払えないからと退会した時の報道では、会費が31万円となっていました。
また、経団連が東京電力の財務悪化を考慮して、東京電力の会費を減額するという報道の時には、東京電力が支払っていた年会費は3000万円前後だとみられていました。
企業が会員になるメリット
企業が経団連の会員になるメリットは何なのでしょうか?
企業にとっては、自分たちの事業をスムーズに進め利益を最大限に得ることを目的としています。
そのために企業は経団連の会員になれば、そこで自分たちの意見を提言として政府などに働きかけられるメリットがあります。
経団連には1400社以上の企業が参加しているため、同業種だけでなく、業種の垣根を越えて多彩な交流関係を広げることができます。
また、経団連は政府やさまざまな分野につながりを持っていることから、制度改正や海外情勢などの動きについていち早く最新情報を入手することができます。
まとめ
今回は、「「経団連」とは何か?簡単にわかりやすくまとめてみました」と題してまとめました。
新聞等でよく聞く名称ですが、実際にはよくわかっていないことも多いですよね。
このブログでは、そういった名前はよく聞くけど、よくわからない事柄についても調べて解説していきたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント